のび太くんの画像

「ママ!チャンネル変えるよ?もうポケモン始まる!」

夕飯の支度を終えてやっと座ってニュースを観ようと思ったら、子供たちにリモコンを奪われる日常。「まっ、仕方ないか…。」と心の中では許していても、「ちゃんと食べなかったら消すよ!!!」の一喝。どこの家庭にもある風景ではないでしょうか?

しかし、この日本のアニメが面白い!幼稚園や学校では前日のテレビの話で盛り上がることも少なくはないですよね。最初は、そんな友達との会話に入りたくて見始めたアニメだったけれど、今では「お前は歩くテレビ欄か?!」と言われるくらいに…。好きなアニメやバラエティ番組の時間と曜日が頭にインプットされ、その時間から逆算して宿題とお風呂を済ませる程です。

そんな子供たちの影響で仕方なくアニメを見ていた私ですが、アニメの「ある共通点」に気付いたのです。それは、主人公の年齢設定が10歳前後であること。ということで、今回のテーマは「なぜ日本の人気アニメの主人公は10歳前後なのか?」にしてみました。みなさんもご存じの長寿アニメから新しいアニメまで、どうして主人公の年齢設定が10歳前後なのかを、子供を育てている親の観点から掘り下げてみたいと思います。

主人公が10歳前後の代表作

まずは、登場する主人公が10歳前後の人気アニメの代表作を探してみたいと思います。

ドラえもん

のび太くんの画像

<ストーリー>毎週金曜日午後7時~ テレビ朝日
誰もが知っている日本の代表作のひとつです。勉強もスポーツもできない、ドジで間抜けなのび太君を助けるため、のび太の子孫であるセワシと共に22世紀からやってきた猫型ロボットのドラえもん。お腹についている四次元ポケットから「ひみつ道具」を出してのび太を助けようとしますが、たまに失敗してしまうおっちょこちょい。でも、のび太とドラえもんはお互いを思いやる親友のような存在に・・・。

のび太は、10歳の小学5年生。いじめられっ子だけど、人の痛みが分かる心の優しい子。あやとりと射撃が得意で、自然を大切にする一面もあります。

ポケットモンスター

サトシの画像

<ストーリー>毎週木曜日午後6時55分~ テレビ東京
舞台は、ポケモン(ポケットモンスター)と人間が互いに助け合って生きている世界。ポケモン同士を戦わせる「ポケモンバトル」が盛んで、ポケモンたちを鍛える「トレーナー」になりたい少年少女がたくさんいました。主人公のサトシもその一人で、10歳の誕生日に1体のポケモン「ピカチュウ」を引き連れ、修行の旅に出ることに・・・。いろんな人やポケモンと出会いながら、心も体も成長していく2人なのです。

サトシは、ポケモンマスターを目指す10歳の少年。頭で考えるよりも先に気持ちで行動するタイプ。仲間を大事にし絶対に見捨てない強い信念の持ち主だけど、挑発に乗りやすく自分を見失ってしまうこともあります。

妖怪ウォッチ

ケータの画像

<ストーリー>放送終了
ごく普通の町に暮らすごく普通の小学5年生のケータは、ある夏の日に妖怪ウィスパーと出会います。ウィスパーから「妖怪ウォッチ」を渡されたケータは、その日から街中にいる妖怪たちが見えるようになってしまいます。そして、街で起こる不思議な現象は妖怪たちの仕業だと知ります。ケータは悪さをする妖怪たちと友達になる決心をするのでした。

ケータは、「普通」であることがコンプレックスの小学5年生。同じクラスの女の子に片思いをしている素直な男の子。ノリの良さは人一倍。

ちびまる子ちゃん

まるちゃんの画像

<ストーリー>毎週日曜午後6時~ フジテレビ
舞台は、静岡県清水市。そこに住むさくらももこの家族と友人を中心に、日常のほのぼのとした出来事をコミカルに描いています。

まる子(さくらももこ)は、9歳の小学3年生。普段は怠け者で家の手伝いも宿題もなかなかやらないので、いつもお母さんに怒られています。好奇心が強くて元気な女の子。世話好きな一面もあり、困った人がいると助けてくれる優しさもあります。

この他にも、「サザエさん」に登場するカツオ君は11歳。「ひみつのアッコちゃん」のアッコは10歳。「おそ松くん」の六つ子も10歳。「キテレツ大百科」のキテレツも10歳。思い出してみると、主な主人公が10歳前後の作品が多いことが分かりました。

10歳前後の子供たちの共通点

我が家の長女も11歳。まさに上で挙げたアニメに出てくるような普通の小学5年生です。では、この頃の子供たちの特徴を少し考えながら、アニメの主人公との共通点を探っていきたいと思います。

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「ハーフ成人式」、半分大人、子供から大人へ

これはうちの小学校ではないのですが、隣の小学校では、10歳を節目とする「ハーフ成人式」と題し、授業参観の日にお家の人に感謝の手紙を読むというイベントがあるそうです。可愛い子供たちから感謝の手紙なんて、想像してだけでも泣いちゃいそうです。この頃の子供たちは、心も身体も子供から大人へと変化している時期なのではないでしょうか?特に女の子は初潮を迎える子もいて、劇的な変化を感じることもあるでしょう。

劣等感を抱くようになる

我が家のお姉ちゃんは所謂「お年頃」なのでしょうか。最近、自分の体形を気にするようになりました。鏡を見てはお腹をひっこめ、前髪を何度も何度も直します(笑)そして、「○○ちゃんは、食べても太らないのに、どうして私はデブなの?」と言い、夕飯後には腹筋。
アニメの主人公たちにも、コンプレックスや劣等感はあるようで、のび太君は「どうせ自分は何をやってもだめなんだ~。」とドラえもんに泣きすがるし、ちびまる子ちゃんのまる子も「どうせまる子は、お姉ちゃんみたいに・・・・」なんていう台詞が度々出てきます。友達と比べて自信を無くしたり、兄弟と比べて劣等感を抱いたりする時期なのではないでしょうか?しかし、これは物事を主観で捉えないで、客観的に見るようになってきたといういい面でもあります。

「具体的」から「抽象的」へ

これも我が家の話です。我が家には11歳のお姉ちゃんの他に、6歳の弟がいます。ですから、母親の私としては2人は対照的で面白くて仕方がありません。例えば、友人関係で言うと、6歳の息子は、「目の前のお友達と仲良くすることはいい事で、ケンカをしたら仲直りをする」という概念の基、遊んだり楽しんだりしています。それが「友達」そのものなのですが、これが11歳の娘になると、目の前にいる友達だけではなく、そこにいない友達の気持ちを想像して考えることをします。これが「友情」という目に見えない抽象的な部分だと思うのです。女の子は特にこの頃になると、友達がグループ化してしまい悪口や陰口のトラブルが増えるのも特徴だと思います。

反抗期?口ごたえや嘘が増えた。睨み返してくることも…。

「早く宿題やりなさい。」と言うと今まで素直に聞いてくれた娘が、「だから、今やろうとしてんでしょ?」とカッと睨み返してきたり、今までは見抜けた嘘も、ちょっと巧妙になってきたりと親の私としては頭を抱えてしまうこともあります。これは単に私の愚痴になってしまうのかもしれないですね(笑)ただ、私が感じた10歳前後の変化でもあるので、きっと心当たりのある方もいるのではないでしょうか?

「10歳の壁」?

この時期になると、勉強が急に難しくなって「10歳の壁」にぶつかるなんて言う先生もいるのではないでしょうか?正直、私にはその壁は見えません。色々調べてみても科学的な根拠はないようですし、「壁」という言葉そのもの自体がマイナスなイメージで嫌いです。私には、早期学習を促すために教育者や研究者が安易に創り出した言葉なのではないかと思えてしまいます。しかし、言葉の威力は大きいものです。算数の授業でつまずいてしまったり、新しく加わった教科に戸惑ったりすると、この「10歳の壁」の言葉通りになったと錯覚を起こし、やっぱり「10歳の壁」はあるのだと納得してしまうのです。それだけ、この時期の授業の変化には誰もがぶつかるということだと思います。

10歳前後はシフトチェンジ期

色々な変化へ対応していかなくてはならない、10歳前後の子供たち。彼らはシフトチェンジをしながら一歩ずつ成長しているのではないかと感じました。

「子供」から「大人」へシフトチェンジ。
「具体的」から「抽象的」へシフトチェンジ。
「主観的」から「客観的」へシフトチェンジ。
「簡単な授業内容」から「難しい授業内容」へシフトチェンジ。

例えば、マニュアル(MT)車のシフトチェンジは、車を運転し始める時には誰でもぶつかる壁かと思います。クラッチを繋ぐタイミングがイマイチ分からない、シフトチェンジ時にクルマがガクガクして恥かしかった、格好よくシフトダウンしようとしたけど、回転数がうまく合わずにエンジンブレーキが効きすぎてギクシャクしてしまったなど、MT車のシフトチェンジでさえこんなに大変なのに、10歳の子がこんなに色んなシフトチェンジをしなくてはならないなんて想像しただけでも、ゾッとします。そして、10歳の私、よく頑張ったなと思ってしまいます(笑)

まとめ

このように10歳前後の彼らは、様々なシフトチェンジを一生懸命にこなそうと頑張っています。しかも、その変化は予告もなく突然やってくるのですから、悩み、戸惑い、時には苦しくなることもあって当然です。でも彼らがもし、テストで0点取ってママに叱られている「のび太君」の姿やお姉ちゃんに劣等感を抱く「まる子」の姿や好きという想いがなかなか伝えられない「ケータ」の姿を、一日の最後にテレビで観られることができたら、少し救われるような気がしませんか?しかも、その場にあなた(親)が居てくれたら…。

そんな10歳前後の彼らの気持ちに寄り添って励ます意味でも、10歳前後の主人公を中心に作られるアニメが多いのではないかと私は思うのです。そして、アニメの登場人物を通して我が子の気持ちを汲み取ることができたら、それは親子のコミュニケーションの素敵なキッカケになるはずです。きっと今日からアニメの見方も変わってくるのではないでしょうか?さあ、今夜からお子さんたちと一緒にアニメを楽しんで観てみませんか?

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